こども歯科

■こども歯科

お子さまが1歳半から2歳くらいになられるのをめどに、歯科を訪ねてください。それが、一生虫歯の無い生活を送るための第一歩です。

現在では90%虫歯を予防することが可能です。そのためにはお父様、お母様が早いうちからお口の健康に関心を持っていただくことが大切です。

乳幼児歯科診療に携わって感じることは、1歳半検診で虫歯を見つけることはごくまれですが、3歳検診になると少なからず虫歯を目にします。

虫歯ができてから受診すると、歯医者は「怖いところ」「痛いところ」という恐怖心をお子さまが持ってしまいます。保健指導、健康教育を行うにあたり、歯科医院は「怖くない」「楽しいところ」と思っていただくことが重要です。

ですから虫歯ができてから受診するのではなく、虫歯ができる前に受診し、虫歯を作らないように歯科を利用しましょう。事実、当院に来院されるお子さまの大半は虫歯が無く、来院を楽しんでいます。


■フッ素の局所応用

突然ですが、みなさんは子供の虫歯が1番少ない県はどこかご存知でしょうか?
正解は新潟県です。新潟県はフッ化物の洗口に県全体で取り組んだ結果、子供の虫歯が1番少ない県になりました。

当医院では虫歯を予防するためにフッ素を積極的に応用しています。これにより歯質の抵抗性が増し、虫歯の発生率を下げることができると考えています。

フッ素の応用方法はいくつかあります。

①フッ素入り歯磨き粉
②フッ素塗布
③フッ素洗口

ほとんどの歯磨き粉にフッ素が入っているようですから、知らないうちにフッ素を利用している人も多いでしょう。フッ素の安全性については極端な量を摂取しなければ、問題ないと世界レベルで確認されています。

高濃度なフッ素は一般の方には手に入れることが困難なので、心配ないと思われます。

フッ素の作用は以下の3つがあります。
①歯の再石灰化を促進します。
②フッ素が歯に取り込まれることで酸に強くなります。
③虫歯菌が酸を産出するのを抑制します。

さらにフッ素の効果を高めるためには3つの注意点があります。

①フッ素使用後30分程度は食べたり飲んだりしない。
②フッ素利用前にしっかりとプラークを除去する。
③フッ素の濃度より継続する回数が必要。

フッ素は予防と初期虫歯(C0)の進行を防ぐためのに役立ちます、上手にフッ素を活用して虫歯対策を行ってください。とくに生えたばかりの歯はフッ素を取り込みやすいので効果的です。

大切なおとなの歯が生えてきたらぜひフッ素とシーラントで虫歯を防いであげてください。